あっさりしていて年中使える料理でもありますが、シンプルすぎてあまり献立に出てこない印象ですね、この記事では素朴なじゃが芋饅頭をいろんな勧め方で紹介いたします
ドイツで勤務をしてますとほぼ毎日のように使うじゃが芋、ドイツの主食がじゃが芋であることはご存知でしょうか?
美味しいと言われる理由を一言で言いますと
「価格の割に濃厚で甘味が強い!!」です
もちろん日本でも「インカの目覚め」や「キタアカリ」に「零熟きたかむい」などのブランド品種は確かにありますが
ドイツの各スーパーで普通に売っている、何なら特売のじゃがいもがこれに匹敵すると思ってます
その為に「ドイツのじゃが芋は美味しい」という印象になったのでしょう
それでは本題にいきましょう
まずは中具の鶏そぼろを作る
鍋に料理酒を入れて火をかけます
酒が沸いてきたら鶏ミンチをそっと入れます
(飛び跳ねの火傷に注意)
ホイッパー(泡立て器)などでミンチをほぐすようにして、先に火を通しておきます
(この時にしっかりとそぼろ状態にしておきましょう)
上白糖→濃口醤油の順で入れ全体に馴染ませて味を絡めていきます
煮詰まってきたら味醂を入れて更に馴染ませ
照り感を出します
仕上げに露生姜(おろし生姜でもOK)を落として完成です
余計なサラダ油などを入れずに炒り煮の要領に
する事でホロホロであっさりとした鶏そぼろになります
- 鶏そぼろ 200g
- 料理酒 200cc(1カップ)
- 上白糖 約30g(大さじ3)
- 濃口醤油 30cc (大さじ2)
- 味醂 30cc
- おろし生姜 大さじ1程度
じゃがいもで包む
蒸しあげたジャガイモの皮を剥いて、
裏漉しにかけて計量します
重量の10〜12%(300gなら30〜36gまで)の片栗粉を混ぜ合わせ先の鶏そぼろを適宜包みます
片栗粉の分量幅は、もっちりした食感が好みなら12%、そうでなければ1割程度までにしておきます
薄力粉が繋ぎのレシピもありますが
どうしてもモッタリとしてしまう為に繋がる分量ギリギリの片栗粉の方がしっとり仕上がります
こうして量の調整をすることで食感が変わります
裏漉しは20メッシュ程度がおすすめです↓
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適宜包み終えれば米粉(薄力粉)をまぶしてあげていきます
全体にまんべんなくまぶして余計な粉を落としておきます、あまり早くから粉をつけて置いておくと水分が出てしまい再度付け直しをしなくてはならないようになってしまい結果、そこだけ皮目が厚くなり見た目にも影響してしまいます
さて、付けたら170℃程度の油で揚げていきましょう
下ごしらえの段階で食材の全てに火が入ってるので揚げる時は表面がパリッとする程度でOK、
色もこんがりきつね色が美味しそうに見えます
(少しきつめの色の方が見た目に良く、香ばしい香りが付きます)
盛り付け
器にじゃがいも饅頭を入れ鼈甲餡
(出汁8:濃口醤油1:上白糖1:葛粉で留める)を張り、天盛りに山葵をつけて基本的にはこれで完成です
ここまではよくあるサイト記事と同じですが
料理人はバリエーションを考えます
食べ方の色々
掛け出汁の色々
出具を入れて高級感や彩りを演出する
蟹餡掛けやフカヒレ餡掛け、野菜の千切りを入れた千草餡掛け、湯葉餡掛け
じゃが芋饅頭自体はそのままで味の変化を楽しむ為に出汁をアレンジする
大根おろし入りの霙餡掛けや豆乳餡、えんどう豆などの摺流しを混ぜたうすい餡掛け
旬の食材で四季を演出する
春には新わかめを叩いて筍などと合わせる若竹芽とろ仕立て、桜エビ
揚げ衣の色々
あられ揚
天ぷら衣を薄くつけ,ぶぶアラレを付けて揚げる
利休揚げ
胡麻を全体にまぶしてあげる贅沢な利休揚げ
そもそも揚げない
湯煎or蒸し
この揚げない場合は蒸す・焼くのいずれかの工程に変わり、そして油を使わないのでより
低カロリーになります
蒸す場合
ラップで茶巾絞りにしたまま、15分ほど蒸し上げます、つるんとした食感になり、もっちり好きの人には良いかもしれませんね
焼く場合
フライパンに油を引いてカリッと仕上げます、
この場合はダンゴ状では焼けないので平たくする必要があるのでおやきのようになりますね
この場合は煮物ではなく焼き物か前菜の一品でも使えます
じゃが芋の生地にレンコンを混ぜたり、鶏そぼろでなく牛肉・豚肉の肉じゃが揚げにもできます
このように工夫し、色々なバリエーションができますので新たなメニュー構成の参考にしてください
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