プロの料理人が教える仕事シリーズ
ドイツも秋の兆しが見え隠れの頃
朝晩は20℃以下で肌寒く感じる様になってきました、近くの大きな自然公園「ティアガルテン・Tiergarten」は落葉も増えて色変わりしており、お色直しに移行してます
スーパーには「フェーダーヴァイサー」が並び、芽キャベツやクルミなどの木の実類が多くなってくる頃にかぼちゃも種類が増えてきます、今回は最近出てきた中から「金糸瓜」を使ってみましょう
見ての通り、カボチャの種類でペポ種と分類されています、もう名前が面白いですが、日本では夏が旬となってますが、その後数ヶ月も保存でき追熟が進む秋が美味しいとされてます
なので、秋の味覚のイメージなんですね
金糸瓜のお浸し(サラダ→お浸し→白和え→味噌汁の具→金平炒め)
ドイツで買った物は使用前にまず皮の硬さに驚きます!
日本では今1個1,500円くらいかな?おろしで1,000円くらいかな?
そして家で食べてみたいが切り売りしていない食材のひとつです
大きさもそこそこデカいので、家で使うにはまずやりたくないし、食べきれないしという印象のかぼちゃ(イメージ悪くするつもりではないでの悪しからず)
それでなくても硬いイメージなのに包丁の刃が立たないとはこのことです
日本のものはまだ切れる程度でしたが・・割るという方があってるのかも
そうこうして何とか輪切り(3cm程度)にして、大きめの鍋にお湯を沸かして塩を入れて、大きさにもよりますが810分位茹でます
茹でたら冷水に取り優しくほぐしていきます、茹ですぎるとシャキシャキとした食感がなくなり、麺状の繊維が切れてしまうので少し堅いくらいの状態で留めておきます
ザルごとよ〜く洗えたら水分を切っておきましょう
水が切れたら当日はサラダとして他の野菜を合わせてお好みのドレッシングで食べましょう
そして残りは素麺出汁につけて次の日用にします(お浸し用の合わせ)
- 出汁 7
- 薄口醤油 1
- 味醂 1
2日目 お浸し
先日の出汁が染みてるのでこの日は小鉢でお浸しとします、しめじ茸かえのき茸を切ってレンジにかけた物と合わせましょう、料理屋さんではきのこを酒塩で焼いて香りを出してから使う方が出汁の染みも良いのでおすすめです
3日目 白和え
2日漬けると味が濃く感じるかもしれないので、この日は白和えに形を変えましょう
木綿豆腐の方が美味しいですが、家庭では絹ごし豆腐をレンジなどで水切りして潰してそのまま和えます、また食べる分だけ器にとって鞍掛けにしてもいいです、味がしっかりしているので豆腐の味付けは入りません、またすぐに食べないならしっかりと水切りはしておきます
4日目 汁物の具など(味噌汁)
ずっと冷蔵庫に入れておいてもそろそろ心配なので再加熱として味噌汁の具にしてみましょう出来た味噌汁に入れるだけです、一度沸かしてくださいね、簡単ですね、いつものと少し違うシャキシャキ食感の味噌汁で面白いと思います
味噌汁に入れる分はザルなどで出汁を切っておきますしょう、また味噌汁で沸かしすぎると先の通り麺状態がボロボロになってしまいますの注意!! 味噌汁の香りも飛んでしまうので
5日目 金平仕立て(完全に加熱をします)
仕込んで5日目はさすがに抵抗がある人もいるかも?ですが、管理をしっかりとされた物で冷蔵庫に入れてあるなら問題ありません
まだ残っているなら金糸瓜の金平にしましょう
牛蒡を入れれば、なお良いですが今回は金糸瓜が残った程なので人参とインゲン豆くらいでいきましょう、切った野菜と一緒に油炒めをして常の通りに金平の味付けにします(焦げに注意して、水分がほぼ無くなるくらいにしておきましょう)
お浸しで下味はしっかりとしているので少しの甘みと一味唐辛子などだけで充分です、合わせた他の野菜に火が通れば加熱はされているので、出来立てを迅速に冷ませておけば次の日のお弁当にも使えます(6日目になりましたね)
どうですか?料理のバリエーションてこういうことです、もちろん早く出来立てを食べるのが良い事もありますが
フードロスと家庭の食卓の一品に、一手間で楽しんでみても良いと考えます
決して安い食材ではないので美味しく消費したいもんです
今回もありがとうございました
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